2019-04-17 夜と朝の犬 明日が来る前に開きたい扉を前にして赤信号 暮れかけの空の中 表情筋の深呼吸 唇が眠る夜 耳が冴える夜 苦い薬は腹の底で調合される 逸脱の詰め放題 紺のビニールははちきれそう かき揚げ蕎麦の跳ねたつゆで 壊れたブラックホール 孤独と傷を分け合うホワイトルーム 目が覚めたらターメリック色の朝 空きっ腹の時差ボケが情熱の印