2019-04-04 途上犬 詩 血まみれのまま伸びた夜に横たわる 明日と昨日が今日の真ん中で渋滞している 顔の上のハムエッグ肉汁を垂らしてる 鈍い痛みは上にも下にも振り切れない 部屋の出口 会話の糸口 見たことのない入り口 全て封鎖されたまま 味のない南インドのお茶1杯以外に水分はなし 日が暮れて淹れたエチオピアの珈琲 掃除機とランボオを手に再び部屋に籠る 空っぽは治らない 空っぽは埋まらない あるのは脳を針で刺すような痛みだけ