2019-04-05 犬電話 詩 黒い食堂と無色の心臓 血を測る温度計は壊れた洞穴からの声 それは毛むくじゃらの声 チカチカ点滅する声 空気の薄い森へ招待する声 砂時計を逆さまにする声 信じる声 信じられない声 今も振り絞れない声 脱ぎ捨てられない声 命を縫った熊の額に落とした涙が染み込む森