犬湾ラーメン

深夜1時25分

わたしは脳を締め付けられるような痛みで目を覚ました。文章を書くために目覚めることが苦痛になっているように思えてしまった。寝苦しい、起き苦しい朝だった。わたしは何をしているのか。わたしはなぜ生きているのか。文章はただ書けばいいだけだ。読まれることは大切だが、今は書くことのが大切。駄作でいい、失敗作でいい、それをどんどん積み重ねろ。退屈でも停滞でも何でも書き連ねろ。それを繰り返さなければ、自分が思ういい文などいつまでも書けない。間違っていい。読まれなくていいから兎に角書け。

 

わたしは文章が書きたい。断片でもいい。何でもいい。今日は銀行で所用を終えた後、湯島の水曜日だけ昼夜営業のバーに顔を出した。美しい頭髪をした昼のマスターといつもいらしてる女性のお客様と会話なんぞしていたら。ぐちゃぐちゃの沼とカラカラの砂漠のハーフアンドハーフみたいな心が徐々に穏やかになっていった。生計をいかに立てるかの話、伊集院光の話術の話、持病の話、グループ魂のインディーズ時代のアルバムの話、洗顔料の話、サングリアの話、新元号の話、クラウドファウンディングの話鬱々とした時用の有形無形の助け舟の話、かわいい奢られ方の話等をいたした。珈琲のお代わりもした。読書も進んだ。バーでは山下達郎の若い頃の硬質な歌声が流れていた。

 

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