2019-04-12 狡猾な枯渇 詩 流れない 生まれない 捕まらない 朝も 昼も 夜も 空っぽなまま生きていける 隠れ家の排泄はとまる 今夜の暴動は終わる 素直な欲望 気まぐれな希望 やさぐれた野望 苔の生えた腹のなかの自然 水脈が枯れても 手動で回る水車 風が止んでも 動き続ける風車 枯れた湖がわたしを試している 人間水を試してる 血のインクを試してる 人の和音を試してる 新しい裸が生まれ狂う 空と海とを混ぜたジュースを飲み干して 朝を待ってる