駄作論

死ぬのがわかっているのに

生きているわたしは

これからは無駄なことだけをやる

何も変えられないものをつくる

無理やり灯りを灯さず

見えないままで

その日 その日を振り付ける

無力な手足を振り続ける

どこにも行けないまま

地球の丸さを知る

わたしの両目は叫ぶ

わたしの両耳は吠える

わたしの口はあなたの心臓を聴く