眠り犬

 

寂しさで眠い

身体が座席に溶けていく

魂が時間の霊魂になる

昼に寝た

夜に寝た

朝からお酒を飲んでしまいそう

言葉をなくした叫びが遊びに来た

手紙を矢のように撃ち放したい

夢の中でも

過去の中でも

隣の人の顔がわからない

白いブレザーとジャケットは覚えてる

去り際に飲み干したジュースは覚えてる

パティスミスの言葉だけは読める

そんな昼

そんな夜

あの人は元気

あの人は揺れている

言葉の煙が目に染みる

身体も心も揺れている

会いにはいけない人達よ

今すぐ会いにいけない人達よ

側にいられない人達よ

僕には時をかける症状がある