今日の犬

 

たとえ数日前でも過去を無理やりほじくり返して書こうとするのは不自然でわたしには難しいことのような気がしてきた。書けることをただ書こう。

 

 昨日は昼間から夜にかけてずっと眠かった。ケンタッキーでローストチキンサンドを食べて、音楽を聴いたり、珍しく漫画を読んでる間もずっと眠かった。帰りの電車も眠かった。帰ってからは昼寝というか夕寝を1時間半~2時間くらいした。何か文章を書きたかったけど無理だった。身体が衰弱してしまっていたみたいだ。睡眠時間を水分時間と間違えて書いた。水の時間とはいったいなんだろう。

 

 今朝目覚めてもまだ眠かった。ウイスキーでも飲んで眠ってしまおうかと思ったけれど、豚汁とお米と珈琲を飲んでグッとこらえた。詩の回路や文章の回路が抜け落ちてしまったような感覚があり、今日はもう書けないかもなと思っていたけれど、結構いいものが書けた気がする。

 

 

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読書もあまり捗らない。最近いろんな人に一番好きな本だ、この本の世界にいきたいと公言しているパティ・スミスの『ジャストキッズ』だけは昨日の夜からすんなり読むことができた。文章がどんどん身体に馴染んでいく、今までとは違う部分に傾注がいく。パティ・スミスのライブかポエトリーリーディングが観たい。彼女に憧れてランボーの詩集を朗読したり、アブサンを飲んだり、白いシャツとサスペンダーを買って身に着けたりした。部屋には『HORSES』のアナログ盤が飾ってある。

 

 朝の文章を書き終えてからは、イエローモンキーやカネコアヤノの新しい作品を聴きながら、友川カズキの詩集を少し読んだりした。昼前には夜ご飯用のカレーを作った。以前ラタトゥイユを作ったら、水分の抜けがいまいちでご飯にかけてカレーとして食べたほうが美味しかった時があったので、今回はラタトゥイユもどきを経由して素直にカレーを作ることにした。作っている間、コレクターズのファーストアルバムを聴いていた。アルバムが終わって、コレクターズのポッドキャストを一話聞き終わるうちに煮込みがすべて終わった。野菜たっぷりの牛肉トマトカレーを冷蔵庫で寝かして夜食べる。

 

 昼間はASKAさんの出演したラジオを聴いていた、喉を壊してしまった時期に8年くらい思うような声が出ず、周囲に休むことを勧められても、歌うことをやめてしまったら自分はもう歌えなくなる、ダメになると思って歌いながら喉の不調を克服した話。わたしも書けなくなることは常に不安だけど、休んでしまうことはある。書き続けることそれ自体は毎日続けた方がいいのか、書かない日があってもいいのかは。どっちが自分に合っているのかは素直にわからない。ただ書くことで自分の中を空っぽにすることで、余白を生むことは良いことだと思う。それによって取り入れられるものは増えるし、いろんな感度も良くなるはずだ。何とかして書く習慣を掴みたいし。もっと深くへ行きたい。もっといろいろと脱ぎすてたい。筆を濃く滑らかにしたい。文章力という言葉は好きじゃない。文章がうまいという言い方もあまり好きじゃない。文才という言葉はあってないようなものな気がする。